社長コラム

【コラム】 「十善戒」 前田 洋一

令和5年7月号

会陽の反省会として、弘法大師ご誕生1250年記念の法会に参加した。早朝に西大寺の大床の上に集合。朝のおつとめをしてからバスで出発。到着後、高野山大師教会で授戒という行事に参加。時間が来るとお堂に案内される。入堂後、扉を完全に閉められ真っ暗に。阿闍梨より仏さまの示された十か条の戒め(十善戒)の教えを授かり法話を頂く。不殺生。殺生はいけないから始まり、人のものを盗んではいけない。嘘をつかない。乱暴な言葉を使わない。激しい欲を持たない。怒らない。など人として守らなければならない十の規律を学んだ。当たり前の事ばかりなのだが、妙に腹落ちして、お堂から出た時には憑き物が落ちたように清々しい気持ちになった。恥ずかしいことにこの年になるまで十善戒のことなど知らなかったわけだが、真言宗の家では子供のころから当たり前のように経本に書かれた十善戒を唱えているとのこと。羨ましい限りだ。
二日間、高野山を歩き回りお参りをした。宿坊に泊まり、精進料理をいただき、朝の勤行も勤めた。新しい体験ばかりで、大いにパワーをチャージすることができた。以前は四国八十八カ所をスタンプカードを集めるように廻ったが、次回は少し信仰心を持ってお参りを楽しもう。
前田洋一

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